今回の記事は、タイトル通りWordPressのドメインのSSL化について触れていきます。
これからブログを始めようと考えている方、すでに運営している方も参考にしてみてください。
SSLとは?
まずSSLとは、個人情報を暗号化して送受信するプロトコルのことで、第三者に情報を盗聴、改ざんされるのを防ぐ効果があります。
正確には現在使われているのはTLSですが、SSLの言い方が一般的なため、この記事でもSSLで合わせます。
SSL化されているサイトはURLの最初が「https」になっているので、導入されているかはすぐに判断できます。
本来であれば左上に緑色の鍵マークが付くのですが、当サイトではサイドバーに貼っているポイントサイトのバナーがまだSSL化されていないので、上の画像のようになっています(Googlechromeの場合)。
言うなれば”半”SSL化の状態です。
サイトをSSL化するメリット
安全性が高くなる
SSLの一番のメリットは、やはりセキュリティーが強化されることです。
ネットショップのように、クレジット番号や住所などの個人情報を扱うサイトでは、SSLがないと情報を盗み取られて被害に遭ってしまう危険性が高まります。
なので、SSLがないネットショップは利用しなのが無難です。
SEOに効果がある
影響はまだ小さいですが、SEO的にもSSLは良い効果があります。
Googleは2014年の8月にSSLをランキングシグナルに使用すると発表し、2015年の12月には、SSL化されたサイトを優先的にインデックスすると発表しました。
それ以来、個人サイトでもSSLを導入する方が増えてきており、今後SSL化が主流になる時代が来るかもしれません。
デメリット
手間がかかる
SSL化は記事数が少なければまだいいのですが、ある程度記事を投稿している状態でSSL化しようとすると結構手間がかかります。
WordPressをSSL化する手順は使用しているサーバーによって若干違いはありますが、エックスサーバーの場合は以下のようになります。
- エックスサーバーでドメインをSSL化する
- 反映されたら内部リンクを「http」から「https」に変更
- .htaccessを編集して301リダイレクト設定する
- WordPressの一般設定を「https」に変更
- ソーシャルボタンを設置している場合はカウントを元に戻す
より詳しく知りたい方は、検索エンジンで「WordPress SSL」と検索してみてください。
サーバーによってコストがかかる
ドメインのSSL化はどこも無料でできるわけではなく、費用がかかるサーバーもあります。
エックスサーバーは2016年にSSL化が無料になりましたが、さくらインターネットは一番低価格のラピットSSLが年額1500円、ロリポップは月額1500円かかります(多少の変動はあります)。
アドセンスの収益が下がる可能性がある
Googleアドセンスでは、SSL化されていない広告が貼られていると、アドセンスの広告収益が下がってしまう可能性があります。
このサイトではポイントサイトのバナーを貼っているので、アドセンスの広告は貼っていませんが、これからアドセンスで収益を得ようと考えている方は注意が必要です。
SSL化する際の注意点
WordPressでドメインをSSL化する際は、必ずバックアップを取ってください。
SSL化すること自体それほど難しくありませんが、.htaccessの編集で301リダイレクトの記述ミスをすると、サイトが正常に表示されなくなります。
このサイトでは2017年の5月8日にSSL化を行なったのですが、.htaccessの記述に誤りがあり、1日以上サイトが見れなくなる事態に陥りました(5月9日に復旧)。
事前にバックアップを取っていればすぐに復旧できたのですが、取っていなかったために時間がかかってしまいました。
まだデメリットの多いSSL化ですが、今後SEOに大きな影響を与える可能性も否定はできませんので、これからブログを始めようと考えている方はSSL化を検討してみてください。